「つながり」を絶たれた時代に
昨今、経済的格差とともに、「つながり格差」についての論考を目にすることが少なくない。このことにより社会にいくつもの歪みがうまれている、という。ある程度の距離感を保ち、周囲との関係性を築くことは生きていく上で必須の要件のように思えるが、そのこ…
「老いることが幸せな社会」
日本の平均寿命は確実にのびています。まるで、各都道府県が競っているかのようにー。鳥取を除く都道府県で、昨年を超えた、といいます。そんなニュースを耳にするたびに、では、「生」の中味はどうなのだろう、と思ってしまいます。栃木…
約束
「ぜったい、いい先生になってください」。Yさんは、クラスの代表として皆の視線を集め、小さな花束をもち、私の前に立ち、ペコっと頭を下げた後に言いました。キラキラした瞳にうっすら涙を浮かべ。ぼくは、彼女の純な空気に思わず後ずさり…
あの時代に感謝しています。
ソファーに横たわり、「疲れた」と一言だけ奥様に告げて、あまりにもあっさりと、己の人生の幕を降ろしましたね。「タテオさんと呼んでくれ」と仰いましたが、やはり「師匠」と呼ぶべきでしょう。「人は、その人が望む場所で生まれ、そして死…
女性にとってのPTA活動
書き手はオトコです。したがって、あくまでも、オトコの目から見た「女性にとってのPTA活動」ということになるでしょう。さて、この活動に対して、仕事以上の熱意と使命感をもって取り組んでいるかのような〝職能集団〟がいます。「何もそこまで」…
男性から見たPTA活動
男性がPTA活動と直に関わるとすれば、その一構成員としてではなく、その役員(会長及び副会長、いわゆる役員)に名を連ねることを意味するかもしれません。いきなり、指揮命令系統の渦中に放り込まれ、空気に馴染むのに四苦八苦する…。飛びこんだ者のみが…
「五十にして天命を知る」を考える
さて、人生の半分をはるかにオーバーしてみて、どんな心境になるものでしょうか。この年齢、なかなかに曲者です。人生の週末を意識させてくれます。従って、いくらか焦りを覚えます。サラリーマンであれば、定年を意識することになるでし…
教師を責めて、始まるか?
~親として、できること~ 親が教師を見る眼は厳しい。一挙手一投足、しかと見つめています。それでは、いわゆる良い先生とは、どのような先生なのでしょうか。大村はまさんというたいへん有名な国語の先達がいらっしゃいます。…
男の武装解除
「男らしい」という表現がある。では、男はどうあらねばならいのか。凛々しく、ぐいぐいと肩で風を切り、悩みや苦しみなど蹴散らしながら突き進む…。さあ、これで男らしくなったか。一方、昨今の若い女のコは、決して男らしさを求めてもいな…
リタイアしたい、ある男性
日本には妙な慣習がある。定年である。国がリタイアすべき年齢を決めている。おかしな話だと思うが、六〇歳を前にすると、いわゆる「定年後」が話題になる場合も多い。仕事はもとより、様々な趣味、勉学怠りなし、という人物、友人のAさんだ。キャリ…